2025/10/27 09:31
こんにちは、TAPROOT coffee roastersの田中です!
インドネシアのジャカルタに来ました。新千歳空港から1度羽田で降りた時点でまあまあ暑かったですが、ジャカルタも暑い!ホテルに到着してお腹が空いたけど何食べて良いか分からなかったのでとりあえず近くのマクドナルドへ。インドネシアのマクドナルドってチキンとライスのセットみたいなオリジナルメニューあるのにもびっくりです(食べたのは普通のバーガーですが)。

翌日の朝いざWorld of Coffee(以下WOC)へ。WOCといえば、もともとはヨーロッパ中心に開催されてきたスペシャルティコーヒーの一大展示会ですが、今回はコーヒー生産国初開催ということで国内外からの関心も高い様子。場所はジャカルタ・コンベンションセンター、開場前なのに来場者数予測間違えたでしょ!っていうくらい人がずらーッと並んでおり、入場するのに2時間弱も炎天下の中並んで背中びっしょり。。。外で汗かいた分コーヒー(水分)も沢山飲める気がして、コーヒー展示会の視察準備がこれで整ったのだとポジティブシンキング!

会場に入ってみると想像以上に大規模で、アジア圏を中心としたロースター、輸出業者、マシンメーカーが一堂に会する展示会でした。特に印象的だったのは、やはり生産国での開催のためかインドネシア国内からの生産者・輸出業者の出展ブースの数がとても多かったこと。Producer Villageなるエリアもあってインドネシアコーヒーの生産がどのように行われているか通路を通って学べるような展示、その通路を超えた奥には何個もの生産者ブースが並んでおり、私自身、これまでもインドネシア産のコーヒーは何度も扱ってきたつもりでしたが、改めて「現地の多様性はこんなにも広がっていたのか」と驚かされました。例えばスマトラ島だけでも、ガヨやリントンといった定番地域以外にもラハトのBASEMAというカネフォラ種やフローレス島のウェットハル精製(スマトラ式)など今まで飲んだことのないインドネシアコーヒーを飲むことが出来ました。

さらに今回は、今後取引を深めたいと考えている生産者・輸出業者とも直接顔を合わせて話ができる機会にも恵まれました。日本語が通じない中でも、「この人たちがどんなふうに豆を作って、どんな思いで出荷しているのか」を感じられたのは大きな収穫です。
会場内のカッピングブースでは、各産地の代表的なロットから、実験的なアナエロビックやハニープロセスまで、非常に幅広いサンプルが提供されていて、味の傾向も多彩。インドネシア=アーシー、ハーバルという既成イメージを覆すような、クリーンでジューシーなカップも多く、正直、驚かされる場面も多かったです。

。。。にしてもまぁ今回は、とにかく飲みに飲みました。ブースごとにあらゆるサンプルが並び、気づけば「お腹がチャプチャプになる」ほど。中には抽出の世界チャンピオンが実演していたりと、もうお祭り騒ぎレベルの盛況。試飲ひとつもらうのに列を並ぶこともありました。そんな中で今回一番心を打たれたのが、コロンビア・Granja El Paraíso 92 のブース。生産者ウィルトン氏と直接話せたんです。彼のコーヒーには、圧倒的な“技術”と“感性”が共存していて、精製はまさに職人芸。でも決して派手に走らず、澄んだ余韻が残る。「これが残る味か」と唸らされました。この出会いは、タップルートにとって新しい一歩になるかもしれません。実際に8月の南米出張(なにを書くそう今これを書いているのがその南米出張出発の新千歳空港なのは内緒)で彼の農園を訪問する計画も進んでいます。現地でしっかりと見て、感じて、味わって、そしてその豆を日本に持ち帰りたいと思っています!

最後は「ロースタービレッジ」というコーナーへ。世界中のロースターが並ぶ人気スポットです。ここで日本から出展していた GLITCHさん や PHILOCOFIAさん のブースが大行列で、同じ日本人としてちょっと誇らしい気分になりました。。。自分は何もしてないのに(笑)。でも、日本の焙煎・抽出技術が海外のコーヒーラバーからも評価されている事実は、本当にすごいことだと思います。「そろそろまた日本から世界チャンピオンが出るんじゃないか」――そんな空気さえ感じました。僕自身もロースターの端くれとして、今年もJCRC予選に出てみようかな、なんて思ったりもしています。

そして、2016年から付き合いのある Primrose Coffee さんのブースにも立ち寄り、スーパーナチュラルを試飲。やっぱり美味しい!6月末に契約しているロットが苫小牧港に届いて皆様にもご紹介始めていますが入港ロットもやっぱり美味しくて、ご好評頂いているようで嬉しい限りです。
って話。
