2024/04/24 08:20

こんにちは、

TAPROOT coffee roastersの田中です。

グアテマラ・ホンジュラス出張から帰ってきてから、
時差ボケやら何やらで(言い訳)ブログ更新サボっておりました。。。。

。。。という事で本日は4月15日より販売開始したブラジル イルマスペレイラ(ナチュラル ファーメンテッド)のお話しでもしようかなと思います。

ブラジルは言わずと知れた世界No.1の生産量を誇るコーヒー超大国で、
私がブラジルを始めて訪れたのは2023年7月の事でした。
産地までは飛行機を3回乗り継ぎ札幌から東京、東京からニューヨーク、ニューヨークからサンパウロ、
そして車でサンパウロから産地のあるカルモデミナスという町へ移動します。
札幌を出発して産地に到着するまでざっくり30時間。。。
休みなく一気に移動したので到着しただけでひと仕事した気になってしまいます笑

とは行っても午後に産地に到着してしまったので早速ビジネスミーティングのため農協事務所へ。
Carmo Coffees社という農協はイルマスペレイラ農園のペレイラ一族が所有している農協で、
日本とのつながりも強く、私が今まで訪れた各国の農協の中では事務所も倉庫も結構最先端行ってる素敵な感じでした。
Carmo Coffeesに着いたらウェルカムコーヒーがワイングラスに注がれて出来てました。(美味しいやつ)
担当のレティシアさんからCarmo Coffeesの歴史やコーヒー相場の値動きを見ながら
ブラジルスペシャルティコーヒーの値付けがどのように決まっていくか説明してもらいました。
今までオープンに値付けのからくりを生産者からオープンに話してもらったことがないので感動すらおぼえたものです。
美味しいコーヒーとポンデケージョ(ブラジルのモチモチチーズパン)を頂いてこの日は終了。

翌日Carmo Coffeesの事務所から車で15分ほど行ったところにイルマスペレイラがありました。
農園名は正確にはFazenda Irmãs Pereiraと呼び、
ブラジルでは大きい農園をFazenda、小さい農園をSitioと呼ぶみたいです。
私の見てきたブラジル農園のほとんどはFazendaと呼ばれるもので、
農園というよりほとんど企業といった感じで他の生産国の農園ともまた全然違う雰囲気でした。
圃場はとても整備され他ブラジル農園と同じく灌漑設備も完備していました。
標高は大体900mくらいから1,400mくらいでけっして高くないですが、赤道から結構離れている所にあるためまあまあ寒いです。
なのでコーヒー果実もゆっくり成熟されて味もしっかり乗ってくるんだと思います。
年によっては寒すぎて他の生産国では聞いたことない霜害が起きたりするほどです。
霜害の話聞いた中で私的に目から鱗?なのが標高高い所より低い所が
冷気が溜まって霜害が起こりやすいという現地でしか聞けない情報を聞けたことです。
標高が高い方が寒くて霜害が起こりやすいのかなーと思ったのですが、
日本の冬も盆地ほど寒くなったりするので「たしかに!」って感じです。

ブラジルあるあるですが、栽培されているのは完熟すると赤くならずに黄色い実がなる品種が多く、
今回は「イエローブルボン」という品種を収穫後にタンクの中で自然に発酵させてから乾燥させる
ナチュラル ファーメンテッド精製が行われたフルーティな味わいのあるコーヒーです。
発酵を経ている分少しラムとかワインとか(私飲めないので実はよく分かってないですが。。。)
アルコールのニュアンスがあったり、ブラジルらしい(らしいって何ぞや問題はさておき)ナッツや
チョコレートのニュアンスもしっかり感じる味わいです。

サッカーの神様ペレの出身地トレスコラソンエスにあるCarmo Coffeesの倉庫も行ってきたのですが、
これがまた倉庫というよりも近代美術館みたいな雰囲気があって、
そこのエントランスでもコーヒーバーがあってワイングラスコーヒーやお茶菓子が出てきたり、
普通?粉塵が舞って粉っぽくなりがちなドライミル機械周辺も凄く綺麗にしてあったりと
本当に良い農協だなーって感じがひしひしと伝わる感じでした。

余談ですが、
ブラジル行く前は凄く危ない国かなーとも思ったのですが、
産地(田舎)まで行くと危険臭もそんなしなかったですし、
アメリカに次いで牛肉の生産量も高く、お昼ステーキ夜ステーキみたいな
肉好きの私としては天国のような国でした笑
(サンパウロみたいな都会だと5秒でiPhone盗られるよって農協の人に脅されましたが。。)

去年初めてブラジル行かせて頂いてホント世界No.1コーヒー生産国の実力を見たって話しでした。